南谷 達郎 男性(50代)
私のコースからの成果は、実はいつも相手の顔色を見て自分を演じていた私が、今ではお互いに本音で関わり合える人たちで溢れていることです。
コースを受ける前の私は、誰に対してもいつも明るく接していたので、人間関係は良好で、仕事も上手くいっていました。なので、これ以上得られることがあるのかわかりませんでしたが、信頼するビジネスパートナーからの勧めだったので、参加しました。
そんな私でしたが、自分でも驚くような、思いもよらないことに気づきました。
本当にびっくりしたのですが、いつも明るくしていた理由は、ダメな自分を隠すことに必死で「人は人、自分は自分」として絶対に踏み込ませない一線を引くためだったのです。
それと同時に、仕事のことだけを話していれば、相手の話も深く聞かずに済むし、自分のことも話さなくていいと、知らず知らずのうちに距離を作っていたことに気づきました。
そのときに、会う回数は多いにも関わらず、なかなか取引が進んでいない社長の顔が浮かんできました。
その社長は、恰幅が良く、サングラスをしている強面で、いかにも自分のダメなところを見られそうな人で怖いと思っていました。振り返ってみると、顔色を伺って、当たり障りのないことしか話してこなかったし、もしかしたら相手が望んでいることに興味を持ってこなかったかもしれないと思いました。
そしてコース後、社長に会うと、なぜかふと、「自分が勝手に怖いと思い込んでいるだけなんだ」と思えて、自然と怖さがなくなっていました。そして、顔をよく見てみると、社長が眼鏡の向こうで実はぱっちりとキラキラした目をして、そして生き生きと話していました。長い付き合いでしたが、こうしてしっかり目を見て話すこともこの日が初めてでした。すると、私もこの社長にだったら自分のことをもっと話してみてもいいかもなと思え、その日の面談は、今までの緊張感が抜けて盛り上がり、その会社との最初の契約をもらうことになりました。
今では私は独立して自分の会社を経営していますが、その社長とは今でも仕事の相談もする仲になり、プライベートで親密にさせてもらっています。
コースを受けて本当によかったと思えることは、どんな自分であってもそのままを認め、隠すことなく接することで、相手のことにも心から興味を持って聞けるようになったことです。相手が何を望んでいるかを深く聞くことができ、仕事でもプライベートでも自然に明るく、イキイキとしたコミュニケーションができるようになっています。