小林章一 男性 (45)
私はブレークスルーテクノロジーコースを受けて、自分の意見を控えずに伝えるようになったことで、今までの自分では想像できない事業を任されるようになりました。
コースを受ける前の私は、誰にでもよく思われるように振舞っていました。仕事の会議では、全く良いと思えない意見でも、「それはいいですね」と本心を隠して答えていました。
セミナーで過去を探究し、そうなったきっかけとして思い出したのは、父とのある出来事でした。
それは、小学生の頃、父が食洗機を買ってきたときのことでした。自慢げな父に対し、「別に手で洗えば良くない」とつれない返事をしたんです。すると、食洗機を投げつけ、原型を留めないほど壊しました。それを見て、大人に思ったことをそのまま言うと自分もこうなるのかと、恐怖で本心を隠すようになったことがわかりました。
そしてセミナー中に、大切な人と話をするという時間がありました。父は既に亡くなっていたので、母に父はどんな人だったのか、聞くことにしました。
そこで知ったのは、一日に一回は、息子が元気にしているのか確認していたという、私の知らない父でした。このときに初めて、365日愛されていたことを実感すると、嬉しい気持ちと同時に、もっと話をしておけばよかったと後悔もしました。このことから、誰に対しても怯えて本音を隠していることで、父との関係のように失ったものがあるとわかりました。
セミナー後に、とある財団で意見を求められる機会がありました。著名な方が沢山いる場だったので、「いいと思います」と言った瞬間、「いつもの自分だ」と気づき、初めて自分の意見をはっきりと伝えました。
そして後日呼び出され、怒られると思いながら出向いたのですが、実は、その財団の一つを任せたいというお話しをいただきました。今では、自分の会社をやりながら財団の代表兼、理事に就任するといった想像もしないようなことが手に入りました。
喜びの一方で、自分の意見を言わないことで、失って来たものの多さにも気づきました。それからは、会議でも、本音で意見を言うようになりました。すると、周りからも沢山アイディアが出てきて、どんどん新しいものを作り出せるようになり、事業も拡大しました。
荒波を立てないように振舞うより、自分の思いを伝えることの方が、得たいことは叶うのだと、セミナーを受けなければ得ることがなかった、イキイキとした毎日を過ごしています。