大林 秀夫(仮名) 男性(53才) 職業:外資系生命保険営業、NPO法人理事
私がブレークスルーテクノロジーコースを受けた中で見えたことは、「私はいかに他人の話を聞いていないか!」と言うことでした。
地元で生まれ育ち、小学校の「同窓会の幹事長」をやったり、「おやじの会の顧問」をやったりと地域に貢献していました。同窓会のフリーマーケットでは、PTAや同窓生に出店の依頼をしたり、各商店会をまわってポスターを貼り出してもらったりしていました。また、年二回発行する「同窓会だより」の原稿を集めて、校正して、印刷に回して、四百部くらいを発送しています。
ところがコースが終わってから、あるお父さんから「大林さん、自分達も何か手伝いますよ!」と言ってくれたのです。コースでもしかしたら自分は他人の話を聞いていないかもしれない、ということを発見していた私ですから、そのお父さんの言うことを聞こうとしてみました。そうしたら「準備段階から何でもやりますよ!」と言ってきたのです。
町の酒屋さんや米屋さんに床屋さんの二代目、三代目で、毎日配達や、店の仕事に明け暮れているお父さん達ですから、「手伝えるの?」と聞いたら、「もちろん、町会の寄付や、人集めはいつでも出来ますから!」なんて言われたのです。
「それは手伝ってもらえたら助かるよ!」と嬉しくなって返事をしたら「もう大林さん、前から何度も言ってるじゃないですか!ぜんぜん聞いてくれないんだもん!」と言われてしまいました。「え?ホント?俺ぜんぜん聞いてなかった?」って聞いたら、みんなが「ぜんぜん!!」と声を揃えて言うんです。「全部大林さんがやっちゃうから、手出しできないですよ。」と。
何でも「自分でなければ、自分が、自分じゃなきゃできないだろう!」という傲慢な私がいるのだと発見しました。それからの私は、同窓会では「フリーマーケットは・・・?」と言うと「出店者は全部手配済みです。」、「同窓会だよりは・・?」と言えば「原稿集まって、もう印刷に回ってます。」と言われるようになりました。今では何でも人に任せて、他人の話を聞いている私を発見しています。
それが私の成果です。