稲田高広 男性(52)
私はブレークスルーテクノロジーコースを受けて、これまで当たり前だと思っていた妻の存在が些細なことでも感謝できるようになり、本物の充実した人生が手に入りました。
仕事も特段問題なく、15年以上マラソンも続けていて、充実した日々を送っていました。
このセミナーは経営者仲間に紹介され、マラソンが早くなるならと思い受けました。
そんな私でしたが、セミナーに参加をして思いもよらない発見がありました。それは、今思うと本当に酷い話ですが、いつも自分のことばかりで、妻は居て当たり前、やってくれて当たり前、空気のような存在になっていたことです。
セミナーの中で探求していくと、小学校5年生のときの出来事がきっかけで、自分が中心の人生になったのだとわかりました。仲間外れにされたことがあり、それ以降、劣っている自分を補うことに一生懸命でした。30歳のときには、マラソンを完走し周りから称賛され、とても充実していました。しかし、今思うと、自分が称賛されることが重要で、「俺が、俺が」と思うあまり、何よりも大切な人の存在は見えなくなっている自分に気づきました。
一番支えてくれていて感謝すべき妻なのに一度も伝えたことがなかったので、勇気が要りましたがセミナー中に電話をしました。声を聴くと感情が込み上げ、言葉を詰まらせながら、今まで、自分のしたいことを優先させ、寄り添ってもいなかったことを、涙を流しながら謝りました。すると妻は「やっと気付いた?」と何だか嬉しそうでした。そして「愛しているから」と告げると、妻は「気持ち悪い」と照れながらも、さらに嬉しそうでした。
それ以降、妻が毎日水筒に温かいお茶を入れて持たせてくれる、そんな些細なことも感謝で溢れるようになりました。本当に当たり前ではなく、心から感謝ができ、「称賛されるために頑張る人生」から、これまで見えていなかった、たった今ある幸せを感じられています。
今では、妻のために何かしたいと、月に一回は料理を作っています。刺身だと思えば、新鮮な魚を釣りに行きます。結婚して22年間包丁を握ったことがなかったので、三枚下ろしにした刺身ではなく、「なめろう」のようになりましたが、妻が「美味しいね」と、嬉しそうに食べてくれました。そのときに、称賛されることの喜びとは比べものにならない程の幸せを感じ、さらに感謝の気持ちが溢れてきました。
これまで、当たり前で見えていなかった、妻はもちろん、家族や両親も本当に愛おしい存在として感じられ、本物の充実感を日々得ている人生になったのが、最大の成果です。