菅谷 剛洋 男性(40代)
私のコースからの成果は、まだ幼いと思っていた娘を子供ではなく、一人の人として意思を尊重できるようになったことで、娘の大きな才能が開花したことです。
私には、ゆりちゃんという8歳の娘がいます。
娘と私は、「パパ大好き!」「パパもゆりちゃん大好き!」と言いながらおでこをくっつけ合うほど仲良しです。
ところが、習い事のヴァイオリンのことになると、「先生のところに行って恥をかくよ!」と怒ってばかりいました。そして、内心では「また怒ってしまった」と自己嫌悪になるのですが、その理由がわかりませんでした。
そんなときにこのコースを受け、「過去にあったことが未来に影響している」ということを知りました。
そして、コース後のある朝、なかなかヴァイオリンの練習を始めない娘が妻に怒られて、泣いているところに出くわしました。
いつもだったら妻と一緒に叱るか、なだめてやらせようとするのですが、このときはどうしてなのかはわからないのですが、ふと「ゆりちゃんはどうしたい?」と娘の思いを聞いてみました。そうしたら、「ゆりちゃんはママがニコニコするのがいい」と返ってきました。
その瞬間、突然、私がヴァイオリンを習っているとき、母に怒られて「発表会で恥をかくよ」と頭を叩かれたことを思い出しました。「コースで聞いた過去とはこのことかー!」と、ガツーンと頭を打たれたような感覚になり、私も母と同じことをしているんだと、ハッとしました。
そしたら自然と娘に「いいよ、ママのために自由に弾いていいよ」と言っていました。すると、娘は「うん!」と頷いて、ニコニコしながらヴァイオリンを弾き始めました。
こうして弾き始めた娘の出す音がそれまでに聞いたことのない綺麗なのびやかな音で、思わずゾクッとする程、それはそれは豊かな音でした。
それから私と娘の関係が大きく変わりました。怒ることをやめると、ゆりちゃんは、「一生懸命で色んなことを楽しめる素晴らしい娘なんだ」と認められるようになりました。
そして、ヴァイオリンの練習の前には、「ゆりちゃん、どんな風に弾きたい?」と、娘がしたいように、娘自身で決めて弾かせるようにしています。
これを続け、娘が自由に楽しんで練習をした結果、なんと!アメリカのコンクールに出て金賞を受賞しました。娘の意思を尊重することで、娘の才能を引き出すことができたことは家族にとって奇跡です。
そして、この金賞よりさらに嬉しいことは、妻と共に娘のしたいこと、思っていることを聞いて一緒に歩んでいけていることです。
今、目の前にいてくれる、そのままのゆりちゃんが愛おしく、日々成長していく姿に感動しながら過ごしていることが、本当に欲しかった何よりも嬉しい成果です。