岩田 沙織 女性(40代)
私はコースに参加して、主人との関係において本当に大切なことに気が付き、感謝と愛を表現できるようになりました。
私には3人の子供がいて、主人は美容院を経営しています。
幸せだと思っていましたが、一つだけ気になることがありました。
主人は深夜0時から1時頃に帰って晩酌をしますが、自分の飲んだお酒の缶を捨てません。捨てるよう何度もお願いしても、翌朝はそのままの状態です。
「ゴミぐらいお前が捨ててくれても良いだろ!」と逆ギレされることもありました。
子供たちも部屋を散らかして大変なのに主人は我関せずだし、主人は私のことを片付け係のように思っているのではないかと感じて、イライラしていました。
コースを受けて発見したのは、私自身が自分の価値を感じていないということでした。
それは、妹が生まれた時、母方の実家に半年間預けられ、家族と一緒に過ごさなかったことで、その時から『私は親に必要とされていない、価値のない子なんだ』と自分で決めつけたことが根源となっていました。
その私の思い込みによって、主人の行動や言葉に勝手に悪い意味を付けているのかもなと思い始めました。
コースから帰り、主人に「私のこと片付け係だって思ってる?」と訊いてみたら、「そんなこと今まで一度も思ったことないよ。いつも俺がいないのに1人で3人の子供達の面倒を見てくれて本当に感謝してるよ。いつもありがとう。」との言葉が返って来ました。
ハッとしました。
主人にそんな気持ちがあったとは、今まで全く気付いていませんでした。私には価値がないどころか、主人は私の価値をよく解ってくれていました。私は自分の気持ちしか考えていなかったせいか、片付けてくれないということに下らない意味を付けて不満に思い、夫の感謝も愛も本当には感じられなくなっていたことが解りました。
そのことに気付いた時、いらついていた気持ちがフッと消えました。主人が朝から夜遅くまでお客様やスタッフに気を遣い、帰宅してやっと気を抜いて癒やされているのだなと思いました。
私の口から自然に「こちらこそ、いつも朝から夜遅くまで、家族の為に一生懸命働いてくれてありがとう!」という言葉が出ていました。
それからも主人は飲んだ空き缶やゴミをそのままにしていますが、私はもうイライラしなくなりました。
「昨日もこのお酒で癒されたんだろうなぁ。」と思うと、主人に対して感謝の気持ちしか湧いてきません。
自分自身のことも「価値がない」という思い込みから解放されて、心に余裕ができた気がします。その結果、愛と感謝が満ちあふれたかけがえのない夫婦関係を手に入れることができ、本当に幸せです。