梶 保之 男性(47才) 職業:自営業
私がブレークスルーテクノロジーコースから得た大きな成果の一つは、空手という武道との関係でした。10代の後半から空手に取り組んではいましたが、当時はいつも、他人よりも強くなる、相手に勝つ。というところから、関わっていました。そういうところから、練習する事で、自分を奮い立たせてはいましたが、いつも駆り立てられるようで、満足がなく、また、道場の後輩たちとの関係もとおりいっぺんの関係でしかなかったのです。そして、心のどこかで、ただ勝つだけでいいのだろうか、人より強くなるだけでいいのだろうか、という疑問がありました。
コースに参加をして、自分が「勝ち負けの人生」「人と争い、蹴落とす様な人生」を生きて来たことが見え、それを手放すことができました。空手が、生きる力や勇気を与える武道なんだ、という可能性を創作できたのです。それからは、私の空手との関わりが変わりました。今、黒帯で、道場の後輩たちにも見本を示す立場におりますが、全く違う関係となりました。コースに参加する前は、自分が先輩らしくいることばかり注意があり、「これを教えると相手が自分より強くなる」と思える様な事は、一切、言いませんでした。今は、自分の持っている、空手の技術、素晴らしさを、おしみなく与え、示すということを通して、空手を心から愛する事ができるようになり、その空手の伝導につとめています。今では後輩たちに、何かを話し、そのとき彼が新しい何かを理解し、彼が空手にいっそう興味や意欲や感動をもつことを与える事ができるようになりました。